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セキュアSAMBA(セキュアサンバ)とは?
「ファイルサーバーの運用コストを削減したい」「テレワークでも安全にファイル共有したい」「ITに詳しい社員がいなくても簡単に使えるツールが欲しい」
こうした悩みを抱える、特に中小企業の経営者や情報システム担当者の間で、今注目を集めているのが法人向けオンラインストレージ「セキュアSAMBA(セキュアサンバ)」です。
セキュアSAMBAとは、株式会社Chatworkストレージテクノロジーズが提供する、「低コスト」「高セキュリティ」「使いやすさ」の3拍子が揃ったクラウドストレージサービスです。その手軽さから、無料で始められるオンラインストレージとしても広く知られています。
しかし、「本当に無料で安全なのか?」「自社の業務に合う機能はあるのか?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、セキュアSAMBAの基本情報から具体的な機能、詳細な料金プラン、そして実際の利用者の評判まで、あらゆる情報を網羅して初心者向けに分かりやすく解説します。最後まで読めば、セキュアSAMBAがなぜ多くの企業、特に中小企業に選ばれているのか、そして自社にとって最適な選択肢なのかが明確になります。
なぜセキュアSAMBAは中小企業に選ばれるのか?3つの理由

数あるオンラインストレージの中で、セキュアSAMBAが特に中小企業から高い支持を得ているのには明確な理由があります。
理由1:圧倒的なコストパフォーマンス(無料プランから始められる)
最大の魅力は、その価格設定にあります。セキュアSAMBAは、初期費用0円、月額0円のフリープランを提供しており、導入のハードルが非常に低いのが特長です。「まずは試してみたい」「限られた予算で始めたい」という企業にとって、これは大きなメリットです。有料プランも業界最安クラスの価格設定で、コストを抑えながら本格的なファイル共有環境を構築できます。
理由2:直感的で誰でも使えるシンプルな操作性
セキュアSAMBAは、パソコンに詳しくない人でも直感的に使えるように設計されています。特に、普段使っているWindowsのフォルダ(エクスプローラー)と同じような感覚で操作できる「デスクトップアプリ」が好評です。特別な研修を行わなくても、導入後すぐに全社員が使いこなせるシンプルさは、教育コストの削減と業務の迅速な効率化に繋がります。
理由3:価格以上の堅牢なセキュリティ対策
「低価格=セキュリティが不安」というイメージを覆すのがセキュアSAMBAです。サービス名に「セキュア」と冠する通り、ビジネス利用に不可欠なセキュリティ機能が標準で備わっています。
- 通信の暗号化(SSL/TLS)
- ファイルの暗号化(AES256bit)
- IPアドレス制限
- ウイルスチェック機能
- アクセスログ管理
これらの機能により、不正アクセスや情報漏洩のリスクを大幅に低減し、企業の重要な情報を安全に保護します。
セキュアSAMBAの主な機能【一覧で解説】

セキュアSAMBAには、ファイル共有を効率化し、安全性を高めるための機能が豊富に搭載されています。ここでは主な機能をカテゴリ別に見ていきましょう。
1. 基本的なファイル共有・管理機能
日々の業務をスムーズに進めるための基本的な機能です。
- ファイル・フォルダ共有:社内外のユーザーと安全にファイルを共有。ユーザーごとにアクセス権限を設定できます。
- デスクトップアプリ:PCに専用アプリをインストールすることで、ローカルのフォルダと同じ感覚でクラウド上のファイルを操作できます。ドラッグ&ドロップでのアップロードも可能です。
- バージョン管理:ファイルを上書き保存しても、過去のバージョンが自動で保存されます。誤って編集してしまった場合でも簡単に元に戻せます。(有料プラン)
- プレビュー機能:OfficeファイルやPDF、画像などをダウンロードせずにブラウザ上で中身を確認できます。
- ごみ箱機能:削除したファイルは一時的にごみ箱に保管されるため、誤って削除しても復元が可能です。
2. ビジネス利用で重要なセキュリティ機能
企業の信頼を守るためのセキュリティ機能も充実しています。
- 通信/ファイルの暗号化:第三者による盗聴やデータの改ざんを防ぐため、通信経路と保管されるファイルはすべて強力に暗号化されています。
- IPアドレス制限:社内ネットワークなど、許可されたIPアドレスからのアクセスのみに限定することで、部外者のアクセスをブロックします。
- デバイス認証:承認された端末(PCやスマートフォン)以外からのアクセスを禁止し、私物端末からの情報漏洩などを防ぎます。(有料プラン)
- ウイルスチェック:アップロードされるすべてのファイルを自動でスキャンし、マルウェアの侵入を防ぎます。(有料プラン)
- アクセスログ管理:「いつ」「誰が」「どのファイルに」アクセスしたかの履歴を記録。不正アクセスの監視や内部統制の強化に役立ちます。(有料プラン)
3. 業務効率を高める便利機能
チームでの作業を円滑にするための機能も用意されています。
- ファイルリンク機能:大容量のファイルをメールに添付する代わりに、ダウンロード用のURLを発行して共有できます。パスワードやダウンロード回数の設定も可能です。
- ユーザー管理:管理者画面からユーザーの追加や削除、権限の変更などを一元管理できます。
- フォルダ単位のアクセス権限設定:「営業部フォルダは閲覧・編集可能」「経理部フォルダは閲覧のみ」など、部署や役職に応じてフォルダごとに柔軟なアクセス権限を設定できます。
セキュアSAMBAの料金プランを徹底比較

セキュアSAMBAは、企業の規模や用途に応じて選べる複数のプランを提供しています。自社に最適なプランはどれか、比較してみましょう。
プラン名 | フリー | ライト | スタンダード | ビジネス |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 0円 | 16,500円~ | 38,500円~ | 要問い合わせ |
ユーザー数 | 3ユーザーまで | 10ユーザー~ | 50ユーザー~ | 無制限 |
ストレージ容量 | 5GB | 50GB~ | 100GB~ | 1TB~ |
主な機能 | 基本的なファイル共有、デスクトップアプリ、IPアドレス制限 | フリープランの機能に加え、ウイルスチェック、アクセスログ(3ヶ月) | ライトプランの機能に加え、デバイス認証、バージョン管理 | 全機能に加え、大容量対応、専用サーバーなど |
おすすめの企業 | 個人事業主、スタートアップ、試用してみたい企業 | 少人数のチーム、部署単位での導入を検討している企業 | 本格的な全社導入を目指す中小企業 | 大容量データを扱う、セキュリティ要件が特に厳しい企業 |
※料金やプラン内容は変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
実際の評判・口コミは?導入企業の声を調査

導入を検討する上で、実際に使っているユーザーの声は重要な判断材料になります。良い評判と気になる評判の両方を見ていきましょう。
良い評判・口コミ
「無料で始められるのが決め手だった」
スタートアップで予算が限られていたため、無料で始められるセキュアSAMBAは非常に魅力的でした。操作も簡単で、すぐにチーム内のファイル共有基盤として定着しました。事業の成長に合わせて有料プランに移行しましたが、それでも他社よりコストを抑えられています。
「ITが苦手な社員でもすぐに使えた」
従業員の年齢層が高く、新しいシステムの導入にはいつも苦労していましたが、セキュアSAMBAはWindowsのエクスプローラーと同じ感覚で使えるため、導入後の問い合わせがほとんどありませんでした。誰でも使えるシンプルさは、中小企業にとって本当にありがたいです。
気になる評判・口コミ
「無料プランは容量が少ない」
無料で使えるのは素晴らしいですが、5GBはあっという間にいっぱいになってしまいました。本格的に業務で使うのであれば、有料プランへの移行が前提になると感じました。ただ、試用期間としては十分でした。
「高度なワークフロー機能などはない」
ファイル共有ツールとしては十分ですが、稟議書の承認フローのような複雑なワークフロー機能はありません。あくまでもファイル管理がメインのサービスなので、そうした機能が必要な場合は別のツールと組み合わせる必要があります。
セキュアSAMBAのメリット・デメリットまとめ

ここまでの情報を基に、セキュアSAMBAのメリットと注意点を整理します。
セキュアSAMBAを導入するメリット
- ✅ 無料から始められる圧倒的な低コスト:導入ハードルが極めて低く、スモールスタートに最適。
- ✅ シンプルで直感的な操作性:特別なITスキルがなくても全社員がすぐに使える。
- ✅ 中小企業には十分な高水準のセキュリティ:ビジネス利用に必要なセキュリティ機能を標準搭載。
- ✅ 国産サービスならではの安心サポート:日本語での丁寧なサポートが受けられる。
セキュアSAMBAを導入する際の注意点(デメリット)
- ⚠️ 無料プランは機能や容量に制限がある:本格利用には有料プランへの移行が必要。
- ⚠️ 高度な連携機能やワークフロー機能は限定的:あくまでファイル共有・管理が主目的のツール。
文書管理の”もう一歩先”へ。電帳法対応なら「システムスペシウム」

セキュアSAMBAは、日常的なファイルのやり取りを効率化し、安全にするための素晴らしいツールです。しかし、企業の文書管理には、もう一つ重要な側面があります。それは、請求書、領収書、契約書といった「国税関係書類」の管理と、電子帳簿保存法(電帳法)への対応です。
セキュアSAMBAでファイルを保管することはできますが、電帳法が求める厳しい要件(例:訂正削除の履歴確保、日付・金額・取引先で検索できることなど)を完全に満たして運用するのは、手作業も多くなり困難が伴います。
「ファイル共有はセキュアSAMBAで効率化できたけど、経理部門の法対応はどうしよう?」
「契約書の期限管理やバージョン管理をもっと厳密に行いたい」
このような、ファイル共有の先にある「文書のライフサイクル管理」という課題には、専用のシステムで応えるのが最も確実な方法です。
クラウド文書管理システム「スペシウム」のご紹介
そこでおすすめしたいのが、弊社が提供する電帳法対応クラウド文書管理システム「システムスペシウム」です。
「スペシウム」は、セキュアSAMBAのようなファイル共有の利便性を持ちながら、企業の重要文書を法的要件に準拠した形で、作成から保管、廃棄まで一元管理することに特化しています。
→ 電帳法対応クラウド文書管理システム「スペシウム」公式サイトはこちら
<スペシウムの主な特長>
- 電帳法に完全対応:複雑な電子取引やスキャナ保存の要件を標準機能でクリア。安心してペーパーレス化と法対応を推進できます。
- 契約書・ISO文書管理に最適:契約更新日のアラート機能や、ISO文書に不可欠な厳密な版管理・承認ワークフロー機能を搭載しています。
- 誰でも使えるシンプル設計:文書管理に特化しているからこそ、機能がシンプルで分かりやすく、マニュアル不要で直感的に操作できます。
- 優れたコストパフォーマンス:本当に必要な機能だけを厳選して提供。導入しやすく、継続しやすい価格設定を実現しています。
セキュアSAMBAと「スペシウム」の効果的な使い分け
日常業務で発生する資料や画像の共有は、手軽な「セキュアSAMBA」で行い、法的に保管義務のある請求書や、厳格な管理が求められる契約書は「スペシウム」で管理する。このようにツールを使い分けることで、全体最適化された、コスト効率の高い情報管理体制を構築できます。
以下のような課題をお持ちの企業様は、ぜひ「スペシウム」の導入をご検討ください。
- 電子帳簿保存法への対応が急務となっている
- 紙の契約書や請求書の管理に手間とコストがかかっている
- ISO認証の取得・更新のため、文書管理をシステム化したい
- ファイル共有ツールだけでは内部統制に不安がある
電帳法対応から契約書管理まで、文書の課題をまるごと解決!
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まとめ

今回は、法人向けオンラインストレージ「セキュアSAMBA(セキュアサンバ)」について、機能、料金、評判を詳しく解説しました。
セキュアSAMBAは、特にコストを抑えながら安全なファイル共有環境を構築したい中小企業にとって、非常にバランスの取れた優れたサービスです。無料プランから始められる手軽さと、誰でも使えるシンプルな操作性は、初めてオンラインストレージを導入する企業に最適と言えるでしょう。
その上で、電子帳簿保存法への対応や契約書管理といった、より専門的で厳格な「文書管理」の領域には、「システムスペシウム」のような特化型システムが真価を発揮します。
まずは自社の課題を整理し、「ファイル共有」と「文書管理」のどちらが優先事項かを見極めることが重要です。この記事が、貴社の情報管理体制を次のステップへ進めるための一助となれば幸いです。